ズバリ著者が伝えたかったこと
・思い出を作れ!人生で1番大切なのは思い出を作ることだ
・生きているうちにお金を使い切ること。つまり「ゼロで死ぬ」ことを目指してほしい
この本のテーマ
ただ生きるだけでなく、十分に生きる。経済的に豊かになるためだけでなく、人生を豊かにするための方法を考える。
要約
小さい頃から「貯金をしなさい」と教えられ、多くの人は働き、節約し、お金を貯めている。
↓なぜお金を貯める?
多くの人は、老後の恐怖のためにお金を貯め過ぎている。
その貯金、本当に必要あるのか?
ベットで身動きが取れない状態の数週間のためにお金を貯めているのか?貯めたお金は使い切ることなく人生を終えてしまう。何でも挑戦でき、色々な経験をすることができたはずの時間を費やし、思い出も残らず一生が終わる。
↓
老後はできることが少なくなる。時間とお金はあっても「健康」がなければ何もできない。さらに、老後は今よりも出費が少なくなる。それなのにお金を貯めてどうするのか?
↓では、どうすればいい?
自分が何をすれば幸せになるのかを知り、その経験に惜しまずお金を使うこと。
↓なぜ経験が大切?
人生は経験の合計である。この合計された経験の豊かさがどれだけ充実した人生を送ったか測る物差しとなる。人生の最後に残るのは「思い出である」できるだけ早く経験に十分な投資をすること。
↓なぜできるだけ早く?
経験の投資が早いほど、記憶の配当がたくさん手に入るから。
記憶の配当:後で思い出せる記憶が得られる。
つまり、早いうちに経験することで記憶として長い時間思い出せるから。
❌間違いないで欲しいこと
→将来のために貯金すべきでないと言いたいのではなく、必要以上に溜め込むことや、金を使うタイミングが遅過ぎるのが問題であるということ。
「経済的自由はどうやって手に入れるのか」
→経験の価値を信じること
価値ある経験に「費用」はつきもの。これは値打ちのある価値
人は「モノ」ではなく、「経験」にお金を使う方が幸せになれる。
この本の目的
→富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探すこと。金は目的を達成するための手段。人生を楽しむという最も重要な目標の達成に役立つ一方で金を増やすことを最優先すれば、その目標達成は難しくなる。
「お金に価値があるのではなく、お金は価値ある経験をするために必要な手段であるということ」
実践できること3選
①毎朝のスタバを辞める
このちょっとした贅沢の積み重ねが1年間でどれだけの額になるか。
「この習慣がなければ他に何ができたか」を考える。
②健康の改善は人生を大改善する
年齢を問わず、健康ほど経験を楽しむ能力に影響するものはない。健康は金より価値が高い。
人は高齢になる程、病気の治療や延命のために健康にお金を使おうとする。
若いころに健康に投資する方が人生全体の充実度は高まる。
食生活に気をつけて筋肉を鍛えておけば、できるだけ長く健康を保て、経験も楽しめる。
(太っていれば人生で経験できる出来事も限られてくる)
③タイムバケットを作る

タイムバケット:自分は残りの人生で何をしたいのか。を大まかな時間的枠組みの中で捉えることができる。
〈やり方〉
1.現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴール地点にする。
2.1を5年または10年の間隔で区切る(例:5年なら25~29、10年なら30~39)
3.死ぬまでに実現させていと思っていることについて考え、リストを作る。(お金については考えなくて良い)
4.それぞれの「やりたいこと」を、実現したいのは、どの5年区切り、または10年区切りの期間になるのか。(この段階でもお金について気にしないで良い)
感想
お金の価値観を変えてくれる1冊となりました。今までは「お金」が生きていくために最も必要なものだと思っていましたが、「お金」そのものに価値があるのではなく、あくまで生きていくために必要な手段であるということに気付かされました。私自身、幼い頃貯金をすると「偉いね」と褒められ、そのことが嬉しくてお年玉などを貯金してきました。「幼い頃に貯金していた」こと自体には一切後悔していませんし、むしろ小さい頃にこれだけ貯めれた自分を誇りに思っており、そのお金には一切手をつけておらず、私にとって幼い頃の「思い出」となっています。
人それぞれ好きなもの、幸せの基準は異なると思います。旅行などに興味がなく、家にいるのが好きでお金を貯めることに喜びを感じる人もいる。全員が全員、本書の通り経験にお金を使い、死ぬまでにお金を使い切ることが幸せにつながるかと言われるとそうではないと思います。
ただ、いろんなことに経験をする人、行動したいと思っている人には背中を押してくれる1冊だと思います。私自身、何か成したい、人生を変えたいと思っている人間の1人です。
今実践できることは少ないですが、「気づく」ことができたこの本は人生の教科書として価値ある1冊になりました。
価値観を変えた方にはぜひおすすめの1冊です。

