皆さんは、人生において「大きな選択」をしたことはありますか?
人間は1日に35,000回もの選択をしていると言われています。
私は最近、自分にとって、「大きい」と感じる選択をしました。
断念した韓国旅行
今月、高校の頃の友人2人と韓国旅行に行く予定でした。
9月ごろから計画を立てており、旅行が大好きな私にとって、とても楽しみなイベントでした。
2年前から、年に1回は韓国に行っており、今年は3回目の渡韓になるはずでした。
そんな中、旅行の2週間ほど前の朝。
いつものように出勤準備をしていると、愛犬が急に痙攣を起こし始めました。
咄嗟のことで何をすればいいか分からず、夜鳴きの対応で寝不足だった母を呼び、落ち着くのを待つことしかできませんでした。
2分ほどで痙攣は治り、その日の朝イチで母が病院へ連れて行ってくれました。
診断は「てんかん発作」。
脳の神経細胞が過剰に興奮することで、けいれんや硬直、異常な行動などが一時的に現れる状態だそうです。
言葉としては聞いたことがありましたが、実際に愛犬に発作が起きたのは初めてで、とても怖かったし、強い不安を感じました
この出来事で、私の頭に中には「旅行に行くべきなのか」という迷いが生まれます。
「もし旅行中に何かあったらどうしよう。海外だし、簡単には帰ってこられない。」
最悪なケースばかりが頭に浮かびました。
「もし何かあった時、絶対後悔する」「でも、ずっと楽しみにしていた旅行。お金も払い終わっているし、、」という気持ちの葛藤でその日は1日中頭を悩ませていました。
考えた結果、私は今回は諦めようと決断しました。
飛行機もホテルも全て予約済みだったので、キャンセルの手続きが必要です。
一緒に行く友人にも迷惑をかけるなと思いながら、次のに事情を話して連絡をしました。
2人とも、心配と配慮の声をかけてくれて、本当に救われました。
別日に3人で集まり、キャンセル手続きをしました。その日まで愛犬は発作を起こすことがなかったため、正直まだ「本当にこれで良かったのかな」迷いはどこかにありました。
航空会社に電話をし、キャンセル料を計算して、、
「私の分まで楽しんできて」と2人には伝えたものの、心の中には「寂しい気持ち」と「悔しい気持ち」と「何もせずに飛んでいったお金」だけが残りました。

愛犬が教えてくれたこと①選択することの勇気
今回の出来事をきっかけに、「選択」について改めて考えさせられました。
私自身の過去の大きな選択を少し思い返してみます。
・高校進学の時の学校選び
中学3年生の進路を決める時、行きたいと思っていた高校がありました。
私は頭が良い方ではなく、自分の成績では無理だと思っていました。
そのため、当初はその高校より偏差値が低く、同じ分野を学べる別の学校に行こうと考えていました。
ですが、高校説明会の時に、「やっぱりここに行きたいと」と強く思い、この高校を受験する選択をしました。
それから塾に通い始め、毎日勉強だらけの日々。
あの頃の私は「誰よりも頑張っていた」と胸を張って言えます。
担任の先生には最後までレベルを下げることを勧められましたが、自分を信じて志望高校を受験し、無事に入学することができました。
・資格取得の時の選択
高校卒業後に就職して1年が経った頃、スキルアップとして、とある資格に挑戦することを選びました。
学科試験は自力で勉強して合格できたものの、実技試験は独学では厳しいと感じ、資格学校に通うことにしました。数十万を払って学校に通い、働きながら、休みの日も全て勉強にあてる生活。
受験生の頃のように、また「誰よりも頑張っていた」と思います。
それでも結果は不合格でした。
「また学校に通わないといけないのか」「また休みも睡眠時間削る生活を続けないといけないのか」
正直、逃げ出したい気持ちもありましたが、それでも私は再チャレンジを選びました。
結果的に、合計で百数万円ほど払って通い続け、なんとか合格を掴み取りました。
今はその仕事を辞めたため、その資格は直接的には活かせていません。
「せっかくとった資格なんだから、それを活かした仕事をすればいいのに」と言われることもありますが、百数万かけて取得した免許は、今は押入れの中で眠っています。
良かったと思える選択もあれば、「苦かったな」と感じる選択もあります。
それでも、「選ぶ」という行為そのものに向き合う勇気を、私はそこで学んだんだのだと思います。
今回の韓国旅行の件で、愛犬は改めて「選択することには、勇気がいる」ということを思い出させてくれました。
重大なことからこそ、選択することから逃げがちですが、向き合う強さが必要だと感じました。

愛犬が教えてくれたこと②最初の違和感を大事にする
思い返してみると、この旅行の計画を立てているとき、うっすらと心の中に引っかかるものがありました。
「愛犬がこんな状態で行ってもいいのだろうか。本当に何も起こらないよね」と。
でも、「ご飯もたくさん食べているし、元気に毎日過ごしているから大丈夫」と、自分に言い聞かせていました。
今年も頑張ったご褒美だと思い、旅行を決めたところもあります。
結果としては、急な体調変化によりキャンセルすることになりました。
この経験から「最初に心に違和感が出たときは、そのサインを大事にする」ということも、愛犬が教えてくれたことのひとつだと感じています。

愛犬が教えてくれたこと③考え方の変化
もし、以前の私だったら、
・なんで自分だけ、、
・行きたかったのに、羨ましい
・このために取った連休が無駄になった
そんな気持ちでいっぱいになって、しばらく引きずっていたと思います。
でも今回は、友人たちに素直に「どんな感じ?」「何を食べたの?」と楽しそうに聞けて、送られてきた写真を見ても、心の底から「いいね!楽しんで!」と思えました。
そして、この連休を「別の形で価値あるものにしよう」と決めて、
・久しぶりに母と愛犬を連れて車に乗せて、少し遠くの公園へ行ったり
・大好きな祖母に会いに行ったり
・自分のリラックスできる場所に行って、心を整えたり
そんなふうに、今の自分だからこそできる時間の使い方を選びました。
決して安くはなかったキャンセル代も、「これは”勉強代”だったんだ」と自分の中で納得できるようになりました。
この考え方に変わっていったのは、間違いなく、「愛犬の介護生活」が始まってからだと思います。
愛犬は、この1年で私にたくさんのことを教えてくれています。
そのおかげで、私は少しずつですが、確実に成長できていると感じます。
これを読んでいるあなたにも、きっとそれぞれの「選択」があると思います。
私は、これからも愛犬と一緒に、その一つ一つを大切に選んでいきたいです。
